そもそも、何のための総合運動公園なの?

つくば市に正式な陸上の大会ができるトラックがないことは、これまでスポーツ関係者の間でずっと問題視をされてきました。つくば市の陸上記録会の会場として石岡の市営競技場を借りたりもしています。そういう意味で、運動公園の建設は「関係者の悲願」といった感もありました。ですから、今回の計画の前からも総合運動公園が話題になることはありましたが「公式の記録が取れるトラックが欲しいよね」ということとほぼ同じ意味でした。それはあくまでも市内の小中学生の陸上記録会の話です。現在では筑波大学の陸上競技場を貸してもらって一部実施ができています。
 
でも、今回の計画について市長は「2020年の東京オリンピックに間に合わせ練習に使ってもらいたい」「2019年の茨城国体でも使いたい」「2019年のラグビーのワールドカップにも使ってもらいたい」といった趣旨を表明しています。

東京オリンピックの練習に使ってもらえるかどうかというのはなんとも水物の話です。茨城国体についても競技会場はほぼ決まってしまっています。ラグビーのワールドカップも、市の計画表明の前から開催地はほぼ決まっていたのですが、最終的に発表された開催地にも当然ながらつくばは入りませんでした。そうしたら今度は「合宿地にしたい」というような話も出ているようです(その割に地域の高校野球の予選等でニーズのある野球場は計画になかったり)。

どうも行き当たりばったりで、なんのビジョンもなく説明がされている印象です。そして、そもそもの目的のはずだった市内の小中学生のためという話がいつの間にか世界的大型イベント向け(しかも次の開催はあったとしても数十年後)に巨大化しているようです。せいぜい2〜3週間で終わってしまうようなイベントに市民の税金を大量に投入してやることなのかどうか、大きな論点となっています。

※最初の発表後、つくば市は基本計画の変更を発表しました。陸上競技場のスタンドが1万5千人、テニスコートが8面等に縮小する等して工事費を約60億円減額しました。しかし、未だに土地代を合わせた総事業費が300億円を超えるつくば市では過去に例をみない超大型事業であることに変わりはありません。

基本計画はこちらから
(仮称)つくば市総合運動公園基本計画